1. ホーム
  2.  >
  3.  院長ブログ
  4.  > HPVワクチン定期接種とキャッチアップ接種について

Blog

院長ブログ

HPVワクチン定期接種とキャッチアップ接種について

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の定期接種の勧奨が再開されると同時に

定期接種の年齢内に接種し損ねた方がこれから接種できる「キャッチアップ接種」が始まりました。

定期接種は12歳~16歳、キャッチアップ接種は17歳~24歳の方が対象です。

最近、この件についてよく質問を受けるので、Q&A載せます。

 

Q1 どうして接種勧奨が再開されたのですか?

A1 安全性が再確認され、関係者の間で安全情報が行き渡ったからです。

 

Q2 公費だと4価ワクチンですが、9価ワクチンもあると聞きました。どちらがいいですか?

A2 費用のことを考えなければ9価一択です。ただ、公費の方が安いし安心という声もよくお聞きします。医学的な見地からは9価の方がいいのですが、ためらいがあるのであれば無理に9価を射たず、ひとまず4価を射っては如何でしょう。なんにも射たないよりはずっといいですし、後になって「やっぱり9価も射ちたい」と思ってから追加で射ってもいいと思います。医学的にも4価後9価追加接種は問題ないと思われます。

 

Q3 住民票は横浜市ですが、新宿区で接種できますか?

A3 できます。まずは横浜市の予診票で接種にいらっしゃる旨を予めご連絡下さい。接種当日は予診票をお持ちいただいて、一度、窓口で費用をお支払い頂きます。横浜市に接種歴が記録され、後日ご本人に費用が支払われます。

 

Q4 何歳までに射てばいいですか?

A4 ボーイフレンドができる前までが理想です。その後であっても、接種時点以降の感染予防になりますので有効です。

 

Q5 そもそもどうして積極的勧奨が差し控えられていたのですか?

A5

1 メディアの罪:テレビで、ワクチンの副作用だと訴える車椅子の女性が不随意運動を起こしているショッキングな映像が繰り返し流されているのを見ませんでしたか。その他「不妊症になる」「全身倦怠感で生活できなくなる」など様々な怪情報が乱れ飛び、ワクチン世代が大混乱しました。

2 私たち日本人の瑕疵:予防接種の副作用や薬害に過敏な国民性に、ワクチン副作用疑惑は多大な衝撃を与えました。

3 厚労省の罪:世界各国では安全性が確認されているにも関わらず、厚労省は国民感情を優先し、科学的思考を放棄しました。

 

しかしメディアが何を言おうと、私たち国民の認識が迷走しようと、厚労省が科学的思考を放棄しようと

相手はウイルスとワクチンであり、純然たる自然科学です。

自然科学は、長い歴史の中で、必ず正解が見えてくるのが常です。

そして今日の接種勧奨再開に至ったのです。

 

#キャッチアップ接種  #子宮頸がんワクチン