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院長ブログ

ピルの連続投与という選択 (2)

私見ですが、ヤーズフレックスとジェミーナの違いを説明しましょう。

 

<ヤーズフレックス>

最大で約4か月間(120日間)生理を止められます。

きちんとのんでいても予期せぬ出血が見られることがあり、

出血が3日間連続したら、そこから4日間休薬というルールで、少々不規則的です。

一方で、最初の1シートを内服したら

その先はスケジュールに合わせて好きな時に生理を起こせるというメリットがあります。

また、「ドロスピレノン」という

男性ホルモン作用がほとんどないホルモンが含まれているため

にきび治療に適しています。

 

<ジェミーナ>

3か月間(77日間)生理を止められます。

内服中の予期せぬ出血を防ぐため、なでしこ女性診療所では

初めの2サイクルは1か月に1回月経を起こさせて、

3サイクル目から連続投与にしています。

このためか、ヤーズフレックスに比べて出血しにくい印象があります。

一方でヤーズフレックスのように、好きな時に生理をおこせる仕様にはなっていませんが

他の工夫によって月経日のコントロールは可能です。

 

海外ではもっと長期間月経をこさせない方法も登場しています。

「生理休暇」が設定された昭和20年代を思うと、隔世の感がありますね。

20年後の月経事情は、どうなっていることやら。