ウィズコロナ時代の良質な医療とは
時代が変わっても、「良質な医療」は変わることはなく
正確で、親切な医療であると考えています。
正確さの追究方法はただひとつ、常に最新の学識を手に入れ、経験を積むことです。
範囲が広いので少々大変ですが、
いくつになっても新しいことを学ぶのは楽しいもので
時間がたつのを忘れます。
もうひとつの柱である「親切であること」ですが
こちらは正確さと違って、どうやら時代と共に変化するものだと
最近思うようになりました。
今までは、のんびりと患者さんとお話ししていました。
時間をかけてゆっくりと丁寧に説明することが、親切さにつながっていました。
ところが最近は、皆さん感染予防意識が高く
なるべくコンパクトな診療が求められているように思います。
そしてこのコンパクトさの加減が、患者さんによって違うのです。
一人一人の患者さんが何を求めているのか、今風の言葉でいうと「空気を読む」必要があり
職人芸のようなコミュニケーションスキルがものを言います。
ある患者さんにとっては充分な診療でも
他の患者さんにとっては不充分かも知れない。
ここをどう識別するかが重要になってきました。
ウィズコロナの時代は、臨床医としての力量が益々問われる時代なのかも知れません。