遠隔診療 半年記
遠隔診療を始めて、半年が過ぎました。
実践してみると、かなりいろんなシーンに対応できます。
現代日本の女性は、みんな忙しいですね。
朝、出勤途中のわずかな時間を使って、遠隔診療は可能です。
ハイヒールの音をカツカツと響かせながら「おはようございます!」
と颯爽と挨拶されて診療開始、2分でいつものお薬を処方できます。
遠方の患者さんもいらっしゃいます。
当院の診療は、女性皮膚科に心身医学的手法を加味するという特色があるので
このスタイルを探して受診する患者さんがいらっしゃいます。
電車で片道4時間の距離ですが
遠隔診療で楽々その距離を飛び越えることができます。
誰でもこころの具合が優れない時ってありますよね。
そんな時でも、遠隔診療は可能です。
自宅のお布団の中で、泣きながらSOSを出してきた患者さんのお話を
じっくり聞くことができます。
昨年の台風19号の日も、遠隔診療がありました。
あの日はお店もクリニックもテーマパークもみんなお休みで
都市機能が停止しましたが、
遠隔診療は予定通り行われました。
私自身も出勤しなかったので、自宅で私服姿でしたが(笑)
「本当は今日受診したかったのに、子供が熱を出して行けない」
という方も、遠隔診療で解決です。
お薬を絶やさずに済みました。
画面の向こうは小さな男の子を抱いた若いママさん、ご自宅のリビングからです。
こんな話をすると、「自分たちのシステムが人の役に立った!」と
目を輝かせて喜んでくれる、遠隔診療システム会社の社員さんたち。
既にかけがえのない仕事仲間です。
遠隔診療で得られたものは、患者さんへの貢献だけではなかったようです。