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院長ブログ

女性アスリートのお話

先日、女子サッカーの指導者・石原孝尚さんとお話する、またとない好機に恵まれました。

石原さんは、日本女子サッカープロリーグ・なでしこリーグ1部に所属する

INAC神戸や浦和レッズレディースで監督を歴任され

現在は起業されて「Happy First」のワークショップをなさっています。

話題は女性アスリートの健康についてです。

 

玉手箱のように次々と新鮮な話が飛び出ましたが

中でも衝撃的だったのは、海外の女性サッカーのトップアスリートたちの話でした。

日本だと、トップアスリートが妊娠・出産なんてほぼ聞かない話ですね。

アスリートだけではなく、広く一般の職業女性がキャリア形成していく上で

妊娠・出産を経るとキャリアはストップしがちです。

ところが海外の女性トップアスリートたちは、バリバリ現役の最中に普通に出産するのだそうです。

チームのうち常に誰かが抜けている状態で、それが自然で、

その後も自然な流れとして復帰します。

大きな大会の会場では、選手の子供がいるのが当たり前で

試合が終わると お母さんと同じ背番号の小さなユニフォームを着たジュニアが

一緒に走ったり写真を撮ったりして、会場からは大歓声が(笑)

うーん、なんという光あふれる幸せな光景なんでしょう!

さらに世界各国で開かれる試合には、シッターが同行するのが普通です。

 

以下、石原さんの言葉です

「海外のトップアスリートにとって、出産は”一時停止ボタン”なんです」。

競技人生の真っ最中に、「ちょっと出産してくるから一時停止ね」と

軽やかに競技をストップして、ほどなく戻ってくるのです。

極端な話、お産の翌日からでもトレーニングできちゃうわけで。

これが日本だと・・・どうでしょう。

出産は場合によっては「終了ボタン」になり兼ねないのが現実です。

あまりの違いに、ただ愕然とするばかりでした。

 

話題は尽きず、1時間の対談の予定でしたが、白熱して2時間20分のものに(笑)

サッカーの監督らしい明るいオーラを強烈に放った、素敵な紳士でした。

ありがとうございました。