9価子宮頸がんワクチンの公費導入を望む
9価子宮頸がんワクチンを開始して3か月、
200人を超える女性に接種しました。
東京都でも有数の多さです。
「西早稲田発 子宮頸がん撲滅プロジェクト」の始動開始です。
でも、まだです。まだ、足りません。
現状では、ワクチン代に8万円かけられる家庭のお嬢さんしか射てません。
本当に必要と世界が認めたものなのですから
全ての子供たち・女性たちに等しく行きわたるべきなのです。
なでしこ女性診療所は、9価子宮頸がんワクチンの公費導入を求めて動きます。
より多くの方に接種して頂いて、安全性に関する日本独自のデータを集め
厚労省に働きかけるつもりです。
次の世代の中学生たちが、みんな安心して射てるようにしたいのです。
そのためには、当院のように接種数が多い施設が
先頭に立って声を上げなくてはなりません。
産婦人科医として歩む中で、夥しい数の子宮頸がん患者さんと出会ってきました。
自分より若い患者さんに死なれたこともあります。
「せめて子供の小学校の入学式まで生かして下さい」と懇願されたこともあります。
胎児のいる子宮を、摘出したこともあります。
すべて将来的には、無くせる悲劇です。
「子宮頸がんをこの世から無くしたい。そのためにワクチンを普及させたい」。
この年齢になって、こんな熱い思いが生まれるとは思っていませんでした。