讃岐愛を語る
今日あたりから西早稲田界隈は若い人がどっと増えました。
4月ですものね。学校が始まったのかな?
私自身は、大学進学によって大きく生活が変わりました。
東京と神奈川で育ったのですが、香川へ転居して
かなりのカルチャーショックの洗礼を受けました。
平成初期でしたから、今はまた違うのかも知れませんが
同じ日本とはいえ、さまざまな文化の違いが新鮮で心地よく
深い讃岐愛につながりました。
1 ウシガエルが車道を歩いている
両手にようやく乗るくらいのサイズの、あれです。
何にもない車道を、悠然とのしのし歩いているのです。
マイペースでゆっくり歩むので、路上にいたら車は止まらなくてはなりません。
何だか格の違いを見せつけられているようでした(笑)
2 生粋の讃岐弁!
入学したら多くの学生は自動車学校に行きます。
私を担当してくれた教官は若いイケメンの先生でしたが
生粋の讃岐人で、見た目からは想像できない見事な讃岐弁を話す人でした。
オリエンテーションで
「ここをひとつ回しょると、こんまいランプがつくけ」
と言われた時は一瞬の間をおいて理解できましたが
咄嗟の時に
「ハンドル回っしょろ!」と言われた時は反応できませんでした。
すっかり四国言葉に魅せられて、今でも時により讃岐言葉が出ます。
3 未舗装の国道がある
「国道」と言ったら国道134号線(いわゆる湘南道路)しか知らなかった私は
片側が一車線の国道を見た段階で驚きましたが
当時の四国は山奥へ行くと、未舗装(つまり砂利道)の国道があったのです!
4 うどんは名物ではなく 食文化そのもの
香川生まれの香川育ちの同級生から聞いたのですが
「お昼にうどん以外のものを食べる人がいるなんて知らなかった」
というのです。
香川県におけるうどんは、他県の名物とは全く位置づけが異なるもので
名物というよりは、食文化そのものでした。
香川出身の同級生は「子供の頃から行っている近所のうどん屋」を持っています。
恰好よくて、うらやましくてたまりませんでした。
5 学校帰りに「うりぼ」が出る
香川医大は山の中を切り開いて開校しましたので
周り中藪と畑と田んぼでした。
車で通学していた帰り道、藪から突然動物が飛び出てきたので
「危ない!」と急ブレーキをかけたのですが間に合わず、
動物がうずくまってしまいました。
頭が真っ白になって、恐る恐る動物に近づくと・・・
よく見たら犬ではなくて「うりぼ」でした。
こちらもびっくりしましたが、むこうもびっくりしたようで
はっと目が合うと、ぴゅーっと藪の中へ消えて行きました。
いや、ケガがなかったようで、よかった。
今でも香川には「帰る」という感覚があります。