学生時代のアルバイト(後編)
医大のある田舎町から高松までアルバイトに出ていたので
交通手段は車でした。
夜の飲食従業員ばかりの駐車場に車を停めていて、
他の利用者さんや駐車場の管理人さんと、顔見知りになりました。
軽く世間話はしますが、お互いの詳しいことは知らない者同士です。
ある日、管理人さんに声をかけられました。
「あんた、ほかの水商売の姉ちゃんとどうも雰囲気がちがうんやけど
なにもんなん?」
いや、びっくりしました。
正直に医大生だと言うと、管理人さん、得心の笑顔でしたね。
もうひとつあったバイトネタ。
親分さんのご子息の家庭教師をやっていた同級生がいました。
無事ご子息を志望校に合格させることができたあかつきに
親分さんに「礼はゼットでええか?」と聞かれて
「ゼットってなんだろ、アルギンゼット(当時の栄養ドリンク)かな?」
と思っていたら・・・
次におうちに行った時には、フェアレディゼットの新車が用意されていたそうです。
青春の一コマでした。