都立高校の産婦人科校医になります
4月から、都立高校の産婦人科校医に就任することになりました。
従来の校医ではなく、生理に関する悩みや身体的なことなど
思春期の心身の相談に応じます。
「病院に行くのはちょっとハードル高いな」というような場合に、気軽に相談できる先です。
また、生徒さんや保護者の方、学校の先生方に、産婦人科医の立場から性教育のお話をします。
就任に際して、とても悩みました。
というか、現在進行形で今も悩んでいます。
伝えたいことは沢山あるのですが、どのテーマに絞って、どう伝えればよいのか。
どんな話題を、どんな伝え方をしたら、興味を持って聞いてくれるのか。
性の話は本来非常にデリケートでプライベートなことなのに、大勢で講義を受ける形式でよいものか、
かといって完全個別相談では、「秘め事」なカラーが拭えないままになってしまいます。
もっと明るく、気軽にオープンに話せる文化が必要です。
また性教育は単に知識というだけではなく、
豊かな人生を送る上で必要不可欠な、教養です。
性教育と呼ぶのではなく、「基礎性科学」とか「性発達学」とか「生殖関連科学」とか
学問らしいネーミングが必要と思うようになりました。
この制度は令和4年度からスタートした新制度です。
東京発で、試験的に数校から始まっていますが
将来的には全国に拡大を予定している、大きな計画です。
その礎になるのです。
しっっっかりやらなくてはならず、この挑戦、失敗は許されません。
若い優秀な生徒さんたちに最も伝えたいのは
「相手の気持ちを思いやることが、性と愛の基本」
です。
さて、どう伝えたらいいんだろう。。。