自動車教習のおもいで
香川医大は野山や田畑に囲まれており 車が必要です。
街灯はないし、道路の両側はガードレールも何もなく即側溝です。
落ちたら誰も気づいてくれません。
というわけで、5月くらいになると、多くの学生が教習所に通い始めます。
神奈川県出身の私は、ここで様々な洗練に遭いました。
まず、車の基本的な部品の説明を受けたのですが
「ここをまわっしょると こんまいランプがつくけえの」です(汗)
長年香川で過ごした今なら難なくわかりますが
当時は全くわからず、「・・・どうしよう」と途方に暮れました。
部品説明はまだいいのですが、路上教習に出てから、咄嗟の時に
「ハンドルまわっしょろまわっしょろ!」と言われた時には、絶望的な気持ちになりました(笑)
更に、当時は「原付き講習」というものがありました。
普通自動車免許を取ると、原付きの免許も取れるのですが
ひとコマ講習がありました。
その際、教官が「原付き乗ったことのある人ー!」と呼びかけたのにはびっくり。
いえあの、原付きの免許がないから原付き講習を受けるんですが。
もう時効だから白状しますが、私を含めて何人かが挙手しました。
教官「じゃその人たちは向こうで原付きで遊んでて下さい。乗ったことのない人は教室へ行って下さい」
ですと。
なんて牧歌的な。
そして免許試験会場で。
これから試験問題が配られるというところで、試験監督がおもむろに言いました。
「文字が読めない人はいますか」。
そう、当時の香川県は識字率が100%ではなかったのです。
衝撃的でした。