1. ホーム
  2.  >
  3.  院長ブログ
  4.  > 「ピルをのむと将来不妊症にならないか心配です」

Blog

院長ブログ

「ピルをのむと将来不妊症にならないか心配です」

「ピルをのむと将来不妊症にならないか心配です」という声を時々お聞きします。

そんなことはなく、むしろその逆です。

(そもそもそんな恐ろしい薬なら、とっくに発売禁止になってます)

 

「プレコンセプションケア」という考え方があります。

将来の妊娠・出産に向けて、今からできる健康づくりのことです。

低用量ピルは、プレコンセプションケアのひとつとして挙げられています。

いくつもメリットがあり、調べるといろいろ出てきますが

最大のメリットは「子宮内膜症のリスクを減らすこと」です。

勤務医時代に不妊症外来を担当していた時

不妊症の患者さんを診ていると 多くの方が子宮内膜症を併発していました。

「以前から生理痛がひどかった」とおっしゃることが多く

内膜症が前々からあったのだと思われます。

若いうちからピルをのんでいれば、かなりの程度防げたはずでした。

 

子宮内膜症のおおまかな有病率は

全女性の10%

不妊症女性の25~50%

慢性骨盤痛を有する女性の75~80%です。

ピルは内膜症を予防し、ひいては不妊症を予防します。

 

« 一つ新しい記事へ