当院の診療方針
「赤ちゃんがほしいのになかなかできない」
そう思ったら、なるべく早くご相談下さい。
健康なご夫婦が避妊せずに夫婦生活を送っていたら
半年で7割、1年で9割、2年でほぼ全てのカップルが妊娠します。
不妊症は一般的な疾病とは異なり、痛い、苦しいなどの症状はないため
原因がわかりにくい病態で、それが故に時として女性を深く悩ませます。 私たちは単に「妊娠しない」という病態ではなく 「妊娠しないために悩んでいる女性のケア」という視点で診療に当たります。
診療の流れ
排卵誘発
タイミング指導を6回(大体半年間)行っても妊娠に至らない場合は、次の段階として排卵誘発を行います。これは、内服薬や注射で卵胞を成長させ、より確実に排卵させる方法です。
人工授精
排卵誘発を行っても妊娠に至らない場合は、人工授精という方法があります。これは、予め採取した精子を子宮内に注入する方法で、体外受精とは全く異なります。どのくらいの回数トライするかは、その都度患者さんと相談して決めますが一般的には2年以内に結果を出すのが良いと考えます。時々、患者さんから「基礎体温はある程度つけてから受診する必要がありますか」と聞かれることがありますが、その必要はありません。当院では基礎体温は参考程度と位置づけております。→料金表
検査内容
超音波検査
多くの場合、初診時に行います。子宮や卵巣を、超音波検査装置で画像化して観察します。例えば子宮筋腫や子宮内膜症など、妊娠の障害になる病変がないかどうかを診断します。→料金表
ホルモン検査
血液検査で、ホルモン値を測定します。月経5~7日目、月経前1週間頃の2回測定します。患者さんによってはホルモン値以外に、甲状腺ホルモンや血糖値を測定することもあります。
卵巣年齢検査
卵巣の予備能を反映する、抗ミュラー管ホルモン(AMH)を血液検査で測定します。卵巣の機能は32歳ころから徐々に低下し、38歳で低下の速度が速くなり、40歳以上になると急速に低下します。当院では35歳以上から不妊治療を始める方には、お勧めしています。→料金表
クラミジア検査
不妊症の原因として知られています。自覚症状が出にくい感染症で、感染したのに気づかずに放置すると卵管が詰まってしまい、不妊症の原因となることがあります。超音波検査と同じタイミングで行うことができます。
卵管通水検査
クラミジアが陰性の方が対象です。月経終わり頃~排卵前に、卵管に生理食塩水を通す検査です。卵管内を水洗いできるというメリットがあるので、この検査をした周期は若干妊娠率が上がります。検査目的ではなく、水洗いが目的で施行することもあります。→料金表
ヒューナーテスト
排卵日に、予めご自宅で夫婦生活をもってから受診し、膣内と子宮頚管内の精子の状態を比較する検査です。子宮頚管は、子宮内に細菌や異物が侵入するのを防ぐ働き(バリア機能)があるため精子が入ってきても異物として認識して、ある程度ブロックしてしまいます。このバリア機能をみる目的の検査です。
精液検査
不妊症のカップルでは、原因は男女比が1:1です。つまり女性側だけ検査しても、半分しか検査していないことになります。男性側の検査は他にもありますが、当院ではこの検査のみ可能です。男性のご来院は不要です。外来で女性患者さんに検査用の容器を渡して、ご自宅で採精して頂きます。4日間の禁欲期間が必要であること、採精後6時間以内に提出して頂くことが条件です。男性の健康保険証をご持参下さい。
料金表
※濃縮した場合 +¥3,000