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院長ブログ

妊娠中からのアトピー予防

産婦人科医会の会報からです。

 

少し前まで、妊婦さんや小さいお子さんはアレルギーの原因になる食べ物は食べない方が

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの予防になると考えられていました。

ところがこれを実行していたところ、

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症率はむしろ増加してしまいました。

その後大規模な研究が行われ、現在の食物アレルギー診療ガイドラインは以下のようになっています。

 

〇 妊娠中・授乳中女性のアレルギー食物除去:食物アレルギー発症予防のためにはお奨めできず、

        むしろお母さんと赤ちゃんが栄養障害になるリスクがあります。

〇 離乳食の開始時期:生後5~6か月が適当です。

        食物アレルギー予防目的で離乳食開始を遅らせることはお奨めできません。

〇 乳児期早期からの保湿スキンケア:アトピー性皮膚炎を30~50%予防できる可能性があります。

 

また、赤ちゃんの腸内環境が整っていることが、アレルギー予防に良いことがわかりました。

赤ちゃんの腸内環境はお母さんから引き継がれるので

妊婦さんは便秘対策をしっかりとやりましょう。

 

それにしても、医学の常識は日々進歩するので、

常に新しい情報には目を光らせていたいですね。