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院長ブログ

飲む日焼け止めについて

今日は春らしい日差しですね。

こんな季節になると、「飲む日焼け止めってどうなんですか」という質問を受けることがあります。

ネットで調べると、実にたくさん出てきます。

「3か月で70%防御!」

「塗りなおしなし!」

「汗をかいても大丈夫!」

と気になるコピーが躍っています。

そこそこ歴史もあり、1997年頃から売られているようです。

実際、科学的にはどうなのでしょう?

 

<「〇か月で紫外線△%防御!」の真実は>

まず日焼け止めのしくみと、用語説明から。

最少紅斑量(MED):皮膚に赤味を起こすのに必要な最小の紫外線量のことです。

上がれば上がるほど、紫外線に強い皮膚ということになります。

 

 

下図のように、日焼け止めを塗らない状態で40~80の強さの紫外線を照射して

24時間後に少しでも赤くなっている部分の紫外線量がMEDです。この図では60です。

次に、日焼け止めを塗った状態で、800~1600の強さの紫外線を照射して

24時間後に少しでも赤くなっている部分の紫外線量がMEDです。この図では1200です。

 

SPFは、日焼け止めを塗った部分のMED÷日焼け止めを塗らなかった部分のMEDです。

この例では1200÷60=20で、SPF 20です。

では、「飲む日焼け止めを毎日飲んだら、3か月でMEDが60%増加した」という「上昇」は

一体どのくらいの日焼け止め効果があるのでしょうか。

MED 70の皮膚を持つ人が、SPF 20の日焼け止めを塗った時のMEDの上昇は

70×20=1400です。

上昇率でいうと、70から1400へ上昇ですから、1900%上昇となります。

「MEDが60%上昇」とは、MED 70の人がMED 112になるという意味ですので

SPFに換算すると1.6です。しかも、3か月飲み続けての値です。

 

<飲む日焼け止めの本当の役割>

飲む日焼け止めは、日焼けをしないサプリメントではありません。

しかし、紫外線のダメージを受けた肌を内側から守る働きがあります。

メラニン産生を抑制するビタミンCや、抗酸化作用をもつプロテオグリカン、ペプチドが含まれており

紫外線の影響を受けにくい肌をつくります。

日焼けに限らず、皮膚のことは全て「内側からと外側から」のケアが必要です。

 

<真の日焼け対策>

とにかく徹底した紫外線ブロックです。

日焼け止めを塗るのはもちろん、日傘、サングラス、帽子、手袋、スカーフなど

UVアイテムはフル活用しましょう。

「ちょっとお洗濯物干しに外に出る」なんていうときも、油断してはいけません。

また、日焼け止めは常に表皮にしっかりとついている状態が理想です。

汗をかいたらその都度、汗をかかなくても2時間に1回は塗りなおしましょう。

そして紫外線を浴びたら、汗を流してしっかりと保湿し

ビタミンCの多い食品をとりましょう。